さよならLIVIN前橋店



 2004年1月12日月曜日この日限りで、1975年より28年間営業していた前橋のLIVINがついに閉店となった。


前橋店正面


 1975年6月10日に西友前橋店としてGMS業態にて開業、翌1976年9月10日に西友百貨店事業部の前橋西武店に店名及び業態を改めました。
 西友の営業方針とセゾングループ内での店名呼称問題の為に、百貨店事業部所属店名を西武からLIVINへ変更する決定により2000年9月にLIVIN前橋店へ再度店名を改めました。

 しかし、都市市街地中心型の立地のために乗用車で買い物に行くのに駐車場料金が掛からない郊外型ショッピングセンターに顧客を奪われてしまい売り上げがピーク時の3分の1にまで落ち込んでしまったために、西友は苦渋の選択としてLIVIN名称の店舗としては初めての閉鎖を決めたのである。
 当初は、2003年12月31日で閉店の予定でしたが、閉店セールにくるお客様が予想以上に多かったために年明け最初の連休であった2004年1月12日まで営業期間を延長しました。
 同じビルに入居している群馬銀行前橋支店と隣接している駐車場および専門店・映画館「前橋テアトル西友」(前橋市唯一の映画館であった。) のWALK前橋館が入居しているビルは引き続き営業を継続します。ていたのですが、2006年1月29日をもってWALK前橋も閉店となりました。そのため、一時期県庁所在地に映画館が存在しない都市として話題となってしまいました。











閉店セール看板












 LIVIN前橋店本館にて営業していたテナントの一部については、WALK前橋館に移転継続営業するものもありました。
 しかし、セゾンカードのセゾンカウンターは撤退したために、最寄のセゾンカウンターが前橋市と隣の伊勢崎市内にある西友伊勢崎店内(2009年3月末に閉店した。)にあることや通常のセゾンカードは年会費が掛からないので今後も所有してほしい旨の掲示が店内にかなりありました。

 群馬銀行の店名が前橋支店と本店所在地名を付けていることや隣が東和銀行本店(本店が前橋にある第二地銀協会加盟行ですが、東京都練馬区にあるLIVINOZ大泉店最寄の西武池袋線大泉学園駅前に東大泉支店がある。)、近隣に他県に本店のある銀行支店が集中していることから、LIVINの敷地は元群馬銀行本店だったのかな?
 群馬銀行公式サイトのディスクロージャーによれば昭和47年に前橋市元総社町に現在の本店を竣工、さらに昭和27年に前橋市本町に本店開設と記載。(2004年4月追記)

 さらに2004年6月追記
 為栗裕雅様に調査依頼した結果、群馬銀行本店移転後に改築したビルに西友が入居して開店したとの事実が判明しました。
 (詳細は為栗裕雅様の調査結果を記述されましたブログ「遊牧民のゴタク」記事へのリンクがありますのでぜひご覧ください。)


 開店前に外観の写真を撮影しましたが、お客様はいないように見えるけれどもそこは車社会の群馬県、WALK館3階からのLIVIN館への連絡通路には最後の開店を待つお客様がかなりいらっしゃいました。
 開店後店内は最後の買い物をしているお客様でいっぱいでした。


 前橋店跡のビルはしばらく群馬銀行のみ営業していましたが、中心市街地活性化を目的に前橋市が主体となって改装され「前橋プラザ元気21」として2007年12月8日にオープンしました。なお、群馬銀行前橋支店は近隣の旧第一勧銀前橋支店跡へ移転しました。2011年5月にLIVIN前橋店跡の現状を取材しました。こちらをご覧ください。


 参考文献・Webサイト

最新取材日:2014年4月15日
最終更新日:2012年10月7日

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